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小澤一郎の目標は改憲

 今日、スーパーモーニングというテレビ番組を見ていると、三田園さんというコメンテーターが、民主党の小澤一郎の最終目標は、単に二大政党制ということではなく、政界再編で、憲法改正が目的だということである。来年の参議院選挙はそういうことも考えて準備しているらしい。
 最初聞いて、思いがけないことで、びっくりしたが、考えてみると、前から彼は改憲論者であったし、一昨年だったか、読売新聞の渡邊会長の働きかけで、民主党と自民党の連立を画策したことがあった。
 単に政界再編成ということだけでなく、その後憲法「改正」を願っていて、それこそ最終目標であるとしたら、これは大変なことである。
 改憲は遠のいたどころではなく、ますます近づいているのかもしれない。今後は、自民党の新憲法草案だけでなく、超党派的な改憲案を注目をしていくべきであろう。
 三田園さんは信頼おける人だと思うので、彼の結論だけ小耳に挟んだので、もっと知りたいと思っている。なんとなく、安心していたが、これはとんでもない勘違いだったかもしれない。

 これまでは「新憲法草案注解」という形で論じてきたが、これからはもっと広い目配りをしたい。特に小澤一郎が関係していると思われるものに注意したい。急に彼の「列島改造論」という本を読み直したくなったが、既に手離してしまっている。

# by reodaisuki1s | 2009-10-09 09:54 | 憲法「改正」問題  

鳩山新首相は改憲論者

 鳩山首相は、改憲論者であるということを知った。よく調べてみなければなるまい。

# by reodaisuki1s | 2009-09-27 23:56  

憲法改正はどうなるか

 去る8月30日に、衆議院選挙が行われ、民主党が308議席を獲得し、自民党が惨敗したことは、言うまでもないことである。
 このことによって、憲法改悪の気運は遠のいたと言えるだろう。朝日新聞などではアンケートの結果を公表していて、それを読んでいると当座は、心配なさそうである。社民党が民主党と連立政権に加わるということだから、改憲はさらに困難となったろう。
 しかし、9条を変えたいというのは保守層の年来の願いだし、改憲要件の緩和については、財界も願っているであろう。民主党政権が長期化し、当面の経済問題などをある程度解決できたら、とりかかる可能性もある。そして、一番懸念されるのは、世界で戦争が勃発したときのことで、そのときにはまた9条のことが問われるであろう。しかし、オバマさんがアメリカの大統領の間は、少しだけ安心な気がする。なかなか、読めなくなってきたということがある。新しい時代が始まってきたという気がする。しかし、キリスト者のわたしとしては、政治では決定的に新しいことはできまいという思いをますます強く抱くようになっている。
 しかし、自民党が、新憲法草案をまとめたということは、自民党もいよいよ終わりに近づいていることの証しだったのかもしれない。長く、政権を任されていたからこそ、あのような新憲法草案をつくることができたのであるが、あれを読むかぎり、新しい時代を切り開く力はなかった。古いものを求めていたのである。あの新憲法草案を検討しながら、次第にわたしが思うようになっていたのは、実に自民党というものがどういうものであるかよく現している草案だということであった。わたしには、自民党がどういう政党であるか、ある一定のイメージがあったが、新憲法草案を検討する中で、自民党の思想とでもいうべきものが、一定の言葉で言い表すことができるようになっていったのである。自民党は結党50周年で、自らのアイデンテティーを新憲法草案で言い表し、そうした自己証明をしつつ老い、滅びに向っていたのである。

# by reodaisuki1s | 2009-09-03 14:03  

新憲法草案注解  お休みのおことわり

 1年半ぶりに、書きます。最近、ある方から、「そうはちのコラム」をことわりなしに中断しているのは、どんなものか、というお叱りを受けてしまいました。古くからの友人で、私のブログを見つけて、読んでくださったのですが、断りもなしに中断していたので、かなり心配してくださって、手紙をくださったりしたのですが、私がそのときには引っ越してしまっていたので、すぐ連絡がつかず、何かあったかとひどく心配してくださったのです。申し訳ないことでした。
 私は、自分が書いたものが、それほどすぐれたものだと思っていないのですが、あるいは、楽しみにしていてくださった方がいらしたかもしれない、と思うようになり、少しこの場で弁明させていただきます。
 「そうはちのコラム」を「そうはちのコラム2」として再開したときは、続けていくつもりでした。しかし、もともと憲法の勉強をしたものではなく、前に進むのが困難となっていました。それから、引越しをして新しい職場にかわって、そこで新しい課題と取り組まなければならなくなりました。それと、もう一つ。自民党政権がガタガタになって、改憲どころではなくなっているので、一安心していたということがあります。それで、危機感が薄れたというのが、「そうはちのコラム2」が何回かの投稿で、途切れてしまったわけです。
 しかし、わたしは全く油断しきっているわけではありません。前から、憲法「改正」するためには、政界再編成が絶対的に必要欠くべからざるものだと思ってきました。衆参の二つの議院で通過することのできる改憲案は、政界再編成が行われ、保守政党が大同団結して、国会の両議院で三分の二以上の議席をとったときのことだと思っていました。最近、そのときが近づいているかもしれないと思っています。そのときは、自民党の草案を参考にしながら、新しい改憲案が論議され始めるのではないか、と思っています。それまで、しばらくお休みにします。政界再編成は必至でしょうが、改憲の動きが、再稼動しないことを願っています。

# by reodaisuki1s | 2009-03-16 10:38  

新憲法草案注解  前文、13条 と20条

ここで、自民党の新憲法草案全体について論じておこう。
 私は、ここ2年近く、自民党の新憲法草案について吟味し、考えてきた。
 そして、最近考え始めたのは、自民党新憲法草案の根本問題は、ただ現行憲法の平和主義の否定だけでなく、現行憲法に国体の精神が注入されようとしているのではないか、ということである。
 「国体」と言っても、このコラムを読まれている方の多くがご存知ないかもしれない。ここで言っている「国体」は国民体育大会のことではない。いわゆる「天皇制」のことである。
 ここで詳しいことを論ずることができないが、「国体」の精神が、新憲法草案の前文にも、13条にも、20条にも侵入しているのではないか。「国体」と人権の考えは、決して相容れないのではないか。
 昨日、20条の会という、浄土真宗の僧侶とキリスト教の牧師が発起人の会に参加して、そこで行なわれた議論を聞きながら、思いはそこに至った。
 先の大戦のとき、日本の支配者たちが、ポツダム宣言を受諾するかどうか苦慮していたとき、問題は国体を護持しえるかどうかということであった。
 結局、国体は護持されてしまったのだと思う。現行憲法は、国体を基本的に排除する思想を持っているが、結局、1条から8条までの天皇条項によって、国体は維持されてしまったのだと思う。
 しかし、自民党の案は、凍結されていた国体が、憲法の中でもうごめき出した気味悪さを感じさせる。ほとんど寄生虫のようなものだ。私は、とても「国体」を美しいものとは思えないのである。

# by reodaisuki1s | 2007-09-08 21:28 | 憲法「改正」問題